炭酸せんべい
有馬温泉名物
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炭酸せんべいとは
日本最古の歴史をもつ有馬温泉には、泉質の異なる数種の温泉が湧いております。 強い鉄分、塩分を含んだ金泉、ラジウムを含んだラジウム泉、炭酸を含んだ炭酸泉などです。
その炭酸泉を利用して当店創業の、三津繁松が明治末期に製造、販売したのが炭酸煎餅の初まりです。 炭酸煎餅はバターや卵、添加物など一切使わない体にやさしい自然食品のルーツです。 おみやげ、御進物、お見舞いの品に最適です。
  • 由来
    炭酸泉は明治6年(1873年)当時の湯山町(現有馬町)戸町梶木源次郎氏により鉱泉として確認された。それ以前の人々はこれを毒水と呼び近づくこともなかった。明治8年(1875年)この泉水を有害、無害と決めかねていた湯山町の有志は泉水の分析を内務省大阪司薬場に要請した。その結果、飲用、浴用の両用に適する天然の炭酸水であると判定され、それ以後世間の広く知られるようになった。またその薬効が立証されて以後、明治19年地元有志により泉源上屋が建設されこの泉水を雨露から防ぎかつ盛んに気泡が発生する様に泉脈を導いて絶えず湧き出る様に整備された。
    炭酸泉の成分
    単純二酸化炭素泉(単純Co2泉) 弱酸性 冷鉱泉
    飲用の適応症
    単純二酸化炭素泉(単純Co2泉) 弱酸性 冷鉱泉
  • 炭酸煎餅の話
    鉱泉と認定された飲用にも適応すると認められた炭酸水を利用して作られた物がサイダーと炭酸煎餅です。サイダーは明治34年に日本で最初に有馬の炭酸泉を利用して作られました。サイダーは大正15年(1926年)まで有馬で製造されておりましたが、現在は製造されておりません。

    炭酸煎餅は明治40年頃当店三津森本舗の創業者三津繁松が大阪慈恵病院院長緒方惟準氏(江戸時代に適塾という蘭学塾を開いた緒方洪庵の次男で有馬温泉の風光を愛し度々有馬に逗留された) と風早次郎氏(兵衛旅館当主)の指導を受け炭酸水を利用して煎餅を作る事を工夫を行っていたが、焼き上がりがなかなかうまくいかなかった。そこで吉田由兵衛(吉高屋当主)の助言を受けて薄く焼き上げる事に成功した。炭酸煎餅の原材料は小麦粉、片栗粉、砂糖、塩を炭酸水で練るという単純なもので薄く焼き上げてあるのでお腹に優しい食品として製造当初は離乳期の赤ちゃんや病後の老人食として緒方先生の病院などで採用され喜ばれた。

    それが後に有馬温泉の特産土産品となるのですが、有馬郡誌には炭酸煎餅は炭酸水を原料にして、数種の滋養成分を加味調和して製造し風味淡白、滋養豊富な土産用として好適の品であるとしている。
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